先日、ようやく最後の稲刈り、黒米の収穫を終えました。
今年の秋は雨が多く、なかなか予定通り収穫作業が進まずに
時間がかかりましたが、無事に全ての収穫を終えることができました。
振り返れば、今年は田植えの時期には雨が少なく、田んぼに水を溜めるのに苦労し、
田植え後の除草作業も水不足のため、いつもより草を抑えることができませんでした。
その後も記録的な豪雨があったり、大型の台風が発生したりと
人智の及ばないことに、ただただ、被害が出ないことを祈ることしかできませんでした。
幸い、私たちの田んぼは大きな被害は出なかったので、助かりました。
そして迎えた収穫の秋。
秋晴れと言える日が少なく雨が多く、害虫のウンカも発生したりと、
最後まで簡単には終わらせてくれませんでした。
周りの農家さんが「今年は例年よりも収穫量が圧倒的に少ない」と話す中、我が家も例外ではなく、
自然の厳しさを痛感した年となりました。
ですが、そのいくつもの厳しさを乗り越えて、少なくともこうして実りをもたらしてくれたことに、
いつにも増して感謝の気持ちが湧いてきます。
照りつくような強い日差しの下で、天に向かって青々と育つ苗の姿。
滝のように激しい雨が降った後、ぬかるみの田んぼの中でまっすぐに立つ稲の姿。
台風で吹き飛ばされそうなくらい大風が吹いた後、しなやかにたたずむ稲穂の姿。
その時々に、自然の中で力強く成長する稲の姿を見てきました。
そうして実った次の種であるお米には
その一粒一粒に、力強い生命力が秘められている気がしてなりません。
お米本来が持つ力強さを、お届けする皆さまに感じて頂けたら幸いです。