冬の合い間に、ここしかないとばかりに、夫婦で帰省してきました。
学びたかったことを学び、
会いたい人に会い、
行きたい店に行き、
実家にも自分は2年ぶりの帰省。
久しぶりに父の作品を前にギャラリーにて話する。
まだ僕が生まれる前の若いころ、
父が人間国宝の飯塚小玕斎先生に弟子入りしてた時に、数々の竹の美術品を前に言われた言葉だそうです。
『松本よ、一番美しい竹の美術品はなんだと思う?』
なかなか答えられない父に『俺は、それは青竹じゃないかと思う』と。
青竹には自然界で必要な機能も美しさもすでに完璧に備わっている、と。
ただ、そのはかなさゆえに、それをいつまでもとどめておきたいと願う人間の手業が工芸品としてこうやって残っているんだ、と。。
父は二十歳で竹に魅せられ竹の世界に弟子入りしてから、今年で足かけ50年近く。
僕らを育てるために、たくさんの違う仕事もしてきました。
そんななかでも朝早く起きて竹と向き合う父の横姿を思い出します。
そんな父も、今年から、伝統工芸展の審査員になるそうです。
心から、おめでとう、と言いたい夜でした。