あんなに雨を願っていた夏とは裏腹に

 

秋に入ったとたん雨と台風ばかり。

 

熟れ始めた稲穂を前に

 

これ以上降らないで!と願っています。

 

 

ヒトの都合で勝手なものですが

 

自然はなかなか思い通りにはさせてくれません。

 

 

そんな中ようやく、台風が来るという前日に

 

一回目の稲刈りを終えました。

 

 

最初に刈ったお米は、「ササニシキ」。

 

ササニシキ稲穂

 

 

ご要望の多かった品種で、今年から作付けを開始しました。

 

ササニシキは今では、あまり市場に出回っていない品種ですが

 

あっさりしていて、口どけがよく

 

一緒に食べるおかずの味を邪魔しないので

 

昔はコシヒカリとならんで、とても人気のあるお米でした。

 

 

でも次第に、消費者が甘みが強く、もちもちしたお米をより求めるようになったことと

 

稲が風に弱いため倒れやすく、病気に弱いという育てにくさから

 

今ではササニシキを育てる生産者は、ずいぶん減ってしまいました。

 

 

でも、私たちが何年かお米づくりを始めてみると

 

「ササニシキを育ててほしい」というお声をいただくことが増えました。

 

 

それはササニシキはアミロース値が高く、血糖値が上がりにくいため

 

消化の際、内臓にかかる負担が少ない、体にやさしいお米だからです。

 

 

実際育ててみると、収穫の前に台風が過ぎたこともあって

 

案の定、一部の稲が倒れてしまいました。

 

地元の方の昔ながらの方法に習い、藁で稲を補強して回りました。

 

ひとつひとつ起こしながら結ぶ作業は、なかなか大変でしたが

 

手をかけた分、収穫の喜びは大きいものです。

 

稲お越し

 

 

地元の方は「この向津具半島で育てたお米は

 

土と水が良いので美味しい」とよく言いますが

 

私たちのササニシキも食べてみると

 

想像していたよりも瑞々しく粘りがあり、とても美味しく感じました。

 

 

生きているお米の「ササニシキ」

 

ぜひ、たくさんの方に召し上がっていただけたらと思います。

 

定期購入の方には既に発送を始めさせていただいています。

 

一般の販売開始までは、もうしばらくお待ちください!