私たちの冬の田んぼにはこんな光景が広がっています。
モミガラを焼いて、燻炭(クンタン)に。
ワラ、モミガラなど、田んぼから出たものを、できるだけ田んぼに戻しています。
我が家をリノベーションした時も、このクンタンを床の断熱材として敷き詰めました。
クンタンはいわゆる炭と同じ成分を持っていますので、断熱、調湿、防虫効果などがあります。
事実、クンタンを敷き詰めたリビングは、冬でも暖かく、なぜかよく眠れます!
猪の罠の床にもモミガラを使いますし、ヌカは猪のエサになりますし、
もう限りなく循環してくれてます!
このクンタンというのは田んぼに入れてあげると、微細孔がたくさんあるので、微生物の良い住処となってくれます。
生の状態のモミガラでも、田んぼに戻し、焼いてクンタンにして、田んぼに入れます。
こういったことも、面倒で今の農家はあまりやらなくなってしまいましたが、土づくりの重要な作業です。
土も私たちのカラダも菌や微生物の働きなくしては成り立ちません。
目に見えないミクロの微生物のレベルから、私たちの生きているお米作りは始まっています。
他にもお米作りの副産物はたくさんあって、どこまで利用できるかも生産者の楽しみの一つでもあります。
来年に向け、私たちのお米作りはもう始まっていると言ってもいいかもしれません。